今回の記事では、防衛省の外局である”防衛研究所”について解説していきます!
防衛研究所の組織や業務内容をイメージしやすく解説してみます!
なお、部署ごとの詳細は、今後も逐次更新をしていきたいと思います!
防衛研究所とは
ー防衛省のシンクタンクー
「防衛研究所」とは、防衛省の組織図でいうと赤枠の部分になります

【防衛省HP:わが国の防衛組織より引用後、筆者により加工】
防衛研究所の部署と組織図は下記になります
「企画部」
「政策研究部」
「理論研究部」
「地域研究部」
「教育部」
「戦史研究センター」
「特別研究官(国際交流・図書担当)」
「特別研究官(政策シミュレーション担当)」

【防衛研究所HP:組織より引用】
防衛研究所の部署について
防衛研究所は、防衛省の政策研究、自衛隊の高級幹部等の育成、戦史史料の管理・公開を目的に設置されている組織となります
ちなみに、私は組織を以下のように読み替えて考えています
企 画 部:総務部、人事部、経理部
政策研究部:経営企画部 調査チーム(主に国内外の政策関係)
理論研究部:経営企画部 調査チーム(主に国内外の政治・法制度・経済)
地域研究部:海外事業部
教 育 部:人事部 研修チーム
戦史研究センター:社史編纂室
上記のように民間の部署に置き換えてみましたが、防衛研究所はシンクタンクであるため、各研究部を民間の組織だとどのような部署に置き換えれば良いか、非常に難しかったです
そのため、研究部は、所属している研究者の研究テーマから類推したほうが良いかと思います
次の章からは、各部の特徴をそれぞれ解説していきます
企画部とは
ー研究所における調整役ー
まずは、企画部についてです
この部は”総務課”と”企画調整課”の2つの課で構成されています
総務課は総務・人事・会計関連の業務を行っており、企画調整課は調査研究や研修の企画調整を行ってます
この部は、主に各部の総務や・調達関連の業務や、各部との調整役を行っています
各研究部について
-国内外の政策を幅広く調査-
次に、研究部についてです
上記の組織図にもある通り、「政策研究部」、「理論研究部」、「地域研究部」です
そして、各研究部は調査研究内容によって研究室が配置されており、下記の通りです
政策研究部:防衛政策研究室、軍事戦略研究室、グローバル安全保障研究室
理論研究部:政治・法制研究室、社会・経済研究室
地域研究部:中国研究室、アジア・アフリカ研究室、米欧ロシア研究室
これらの研究室では、研究範囲の調査研究を行っており、研究成果をHPで発信しています
研究成果の発信元は防衛研究所のHPで確認できます
教育部とは
-安全保障に関連する教育の企画・運営-
次に、教育部についてです
この部は”教育課”と”教育課程運営室”の2つの課で構成されています
この部では、幹部自衛官およびその他の幹部職員に対して安全保障に関する教育を行っています
なお、教育内容は3種類あり、概要は下記の通りです
一 般 課 程:1佐の自衛官および課長補佐の事務官向けの研修
特 別 課 程:将補・1佐の幹部自衛官および課長の事務官向けの研修
総合職職員研修:入省3年目総合職職員を対象とした研修
また、こちらの研修は興味深いことに他省庁の職員、国外の大佐・中佐クラスの軍人等や民間企業の職員も参加しています
さらには、各国の安全保障・国防関連機関と定期的に相互交流等をおこなっており、国際色豊かな業務を行っています
戦史研究センターとは
-戦史史料の管理を実施-
次に、戦史研究センターについてです
このセンターは”戦史研究室”、”安全保障政策史研究室”、”国際紛争史研究室”、”史料室”の4つの室で構成されています
戦史研究センターの役割は大きく2点です
・戦前・戦中の史料から、過去の教訓を現在に生かすための調査・研究
・戦史史料の収集・保管
なお、史料閲覧室は一般の方も利用できるので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか
まとめ
さて、この記事では”防衛研究所”の”組織や業務内容を簡単に見てきましたが、調査研究を実施するシンクタンク機関であり、教育業務も行っているのがわかると思います
かつ、国外の軍人や民間企業とも交流を行っており、魅力的な組織だと感じたかと思います
なお、防衛研究所がどのような研究を行っているかの詳細は、今後別記事で解説していきます
ーENDー
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